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Q. 世界初の新製法ってどういうことですか?
もっと自然にえいことができるように…と大学の先生と一緒にさがした
精油の抽出法「超音波印加型減圧水蒸気蒸留法」です。
ヒノキとユズの精油抽出の事業が板についてきた頃、もっと効率の良い抽出と、より資源を無駄にしない方法をさがすため、高知大学農学部 沢村正義教授と共同研究(平成18年〜20年度科学技術振興機構育成研究 JST事業)を行ないました。
その研究の成果で実用化された技術が、世界初の精油抽出法「超音波印加型減圧水蒸気蒸留法」です。
精油の抽出法には原料に応じて数種類ありますが、最もポピュラーな方法は「水蒸気蒸留法」です。
原料植物を蒸留釜に入れて、そこに水蒸気を送り込みます。すると植物中にある精油成分が遊離・気化し、水蒸気と一緒に上昇、この精油成分が混入した水蒸気を冷却すると、液体に戻ります。
精油は水には溶けない性質を持っており、比重も水と異なるため、芳香蒸留水と精油の2層に分かれて溜まります。
この方法は純粋な精油が得られやすいものの、抽出効率が悪いというデメリットがありました。
特にゆずの果皮は他の柑橘類に比べて粘性が高く、精油成分粒子が遊離しにくい性質をもっています。
そこで考案された方法が、「超音波印加型減圧水蒸気蒸留法」です。
超音波を当てながら蒸留することにより、精油の抽出を妨げているペクチンや繊維類などの高分子を個々に解離させて、精油成分を取り出しやすくした画期的な方法です。
精油抽出率の向上だけでなく、環境への配慮を同時に実現しました。
「えいことずくめ」の新製法なのです。
この新製法の魅力は、単純に精油抽出効率が上がっただけではありません。
従来の方法では、ペクチンや繊維質が絡み付いて取り出しきれなかった精油成分に超音波の振動が影響を与え数種類の成分を取り出すことが出来るようになりました。これにより従来法のゆず精油の香りにも若干の甘味や深みを加える事が出来るようになったのです。その際には水を多く用いるため、廃水処理の問題がつきまとっていました。しかし、超音波の印加により、その下準備も最低限の工程で済むこととなったのです。
また、精油抽出後の残渣(残りかす)に精油成分が残らないことで、堆肥化しやすくなるというメリットもあります。(精油成分は堆肥化で活躍する微生物のはたらきを弱めるため)
こうして、資源循環型産業につながる「超音波印加型減圧水蒸気蒸留法」人にも自然にも「えいことずくめ」の新製法なのです。
現時点では、精油の抽出を軸にした循環になっていますが、限りなく人と自然に優しい産業をでさらなる広がりを求めるべく、日々研究を重ねています。
【研究成果】
「柚子搾汁後残滓いのエココンシャスな精油抽出・処理技術の開発」
(
高知大学国際地域連係センター年報
、PDF1.53MB)
著者:高知大学農学部 沢村正義
科学技術振興機構研究員 柏木丈拡
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